いつかのカマキリ

吹っ飛ばされたカマキリはその後生きていたのか。

一年

明日で夫と結婚して一年になる。

それから、付き合って二年でもある。

いろいろあったでは片付けられないくらい、色々なことがあった。

年の半分くらいは鬱で動けなかった気がする。

それでもいいと言ってくれた夫の存在は大きかった。

昨日から起き上がれず気分も沈んで最悪だけれど、夫が帰ってくると少しほっとする自分がいる。

 

複雑な気持ちを抱えて生きづらいと思っていてもわたしの本音なんてたかが知れているんだな、と思わせてくれるのは夫が見ている世界を知れたからだ。

仕事の愚痴でもなんでも、自分のフィルターを通さずに見る世界は広くて、先に進んでいると思う。

 

布団の上に取り残されたわたしを、夫が先へと引っ張っていってくれる。

この一年間引っ張ってもらってばっかりだった。

さすがに怒られたり、自分が嫌になって荒れたりもしたけれど、それでも諦めずに向き合ってくれた夫。

 

どんなに怒っても、まあ、しゃあないな、と飲み込んでくれる夫がいて、一年間妻としてやってこられた。

 

夫は勤め先で悩んでいる時もあって、寝てるだけのわたしよりも、よっぽどしんどい時もあったと思う。

今も歯を食いしばって働いてくれている。

わたしは自分のことばかりなのに、夫は自分のことだけでなくわたしのことまで考えて、仕事して、わたしたち二人のために努力してくれている。

 

この非対称性を埋めたい、わたしも何か頑張りたい。

そうめんや蕎麦だけの夏が終わってからもう半年も経つのに、朝起きられなくなって、お弁当作りを中断していたので 起きられるようになって再開したい。

 

結婚から一年経って、愛が冷めたからお弁当作らなくなったなんて思ってほしくない。

夫のように、わたしも行動で示したい。かたちに残したい。

それでもいい、なんて言わせていたくない。

この姿もすてき!と思ってもらいたい。

 

一年経ったけど、まだ見つけてない良いところがあるな、と夫に対して思うことがある。

夫にもわたしの頑張ってる姿は見てほしいし、なんなら更にいいなと思ってほしいなー!

そうなるためには、一段とがんばらねば。

 

ただ、体調と相談して走りすぎない程度でやって行く方が、夫に迷惑かけずに長くやっていけるよな、とも思う。

 

今日も布団で一日過ごしてしまったし、ご飯を炊くところから始める。

スロースタートになったとしても、少しずつ。

 

これからも一年ごとにやってくる節目、なにかささやかでもいいからお祝いができたらいいな。